タイムリミットは君にサヨナラをするまで。
太陽が夕陽へと色を変えていくみたいに
私の顔も変化しているのかなってくらい自分が熱い。
それは幸太郎が手を握ってきたからだ。
もうめちゃくちゃ攻めてくるんだけど?
無意識なの? そこの所どうなの!?
私の心臓止める気!?
「こ、幸太郎ってこんなんだったっけ?」
「え、嫌?」
「……べつに」
ず、ズルすぎる!!
なんつー顔してるの。
子犬か!あんたは子犬か!!
「なんだよ。あ、俺とキスしたい?」
「ハアアア??この変態!バッカじゃないの!?」
「イテッ。バカ、冗談だよ! 冗談!」
「冗談でも言っていいことと悪いことがあるんですーっ。ほんとバカ」
もう何度だって叩いてやる。
バシバシと叩いているのに幸太郎はずっと笑っているのはいつもと変わらなくて、
ああ、なんで今まで気付かなかったんだろうって思った。
でも気付かないでいた方がよかったかもしれない。
だってこんなにも幸太郎のこと好きで溢れてる。