タイムリミットは君にサヨナラをするまで。

この言葉ひとつでこんなにも笑みが広がる彼を好きになってよかった。


思えば夢の中の私は可愛い女の子だった。


それは歩未のように可愛い人になりたいと思っていたから。

ただ単に好きな人に可愛いと思われたからったから。


可愛かったらもっと早く幸太郎に告白していたかもしれない。


でもそれは違うんだと気付いた。


私が私のままでいることが大事だということ。
なにも着飾らないでいい。

そのままの自分が最高なのだと。



窓の外を覗くと群青色に染まって一番星が瞬いている。

さらに強く瞬く星は
ありがとうと呟いた私に応えてくれたのかもしれないと心が温かくなった。






fine.
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