タイムリミットは君にサヨナラをするまで。

「あら、亜優奈さん鋭いのね!」


目をキラキラさせて手を組み小さく跳ねてから、私の手を包む青い瞳の人。


「見ての通り、私は“男”でもあるのよ♡」


ウインクを飛ばすその人に私は言葉が出なかった。


……やっぱり。

だって筋肉の付き方が違うもんね。ムッキムキ。

一番は腹筋だ。ムッキムキどころかバッキバキだよ。


一体どんなことをしたらこんな形になるんだろう。


この人、男性なんだよね?てことは、オカマ?


バスローブみたいな衣からのぞく胸板があまりにも綺麗で見惚れそう。

だけどなんか寒そうで

見ているだけで鳥肌が立ちそう。
……もう立ってるけど。



「ぜーんぜん、寒くないわよ!むしろ温かさしか感じないわ」

「え、!?」

「それはね〜」



これのお陰よっ、と語尾に星を飛ばしたような明るく弾んだ口調で私に背中を向ける。




すると、目を疑うような光景をみた。


それを見てさらに言葉を失う。


これって……!

恐る恐る手を伸ばしてそれに触れてみた。



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