タイムリミットは君にサヨナラをするまで。
「ね?言ったでしょ。あゆなんは同じ道を歩いてきたってことなの」
「…………」
し、信じられない。
こんなことってあり得る?
ピ、ピヨちゃん……。
そっと手に取ってそれを見つめる。
本当にさっきと同じ場所にいた?
誰かが動かしたんじゃないの?
ねえピヨちゃん、違う?
「その子に聞いても答えないわよ」
「……しってます」
「でも、これで分かったでしょ?」
「……は、い」
まだ信じられないけど、とりあえずそう言って頷いてみせた。
それなのにこの人には、叶わないようだ。
やっぱり聴こえてしまっているみたいで、「嘘つき〜」と何度も言われた。
嘘つき、っていうよりあなたが勝手に聴くのが悪いんでしょうが!
ほんとなんでもお見通しってやだな。
これも神様だから出来ることなんだろうけど。
「あゆなんっ、やっと神様ってこと分かってくれたの?!」