タイムリミットは君にサヨナラをするまで。
待っていられなくて自ら目を開けると、目の前の光景に何度目かの言葉を失うこととなった。
それから間の抜けた声を漏らす。
「ナ、ニ、ココ……」
目の前は真っ白な世界が広がっていた。
ところどころ、パステルカラーの装飾が色鮮やかに飾られている。
いわゆる、メルヘンな世界が目の前に広がっている。
すごく、私のタイプだと思った。
なにここ、可愛すぎる!!
凄くかわいい!
なに~!このぬいぐるみ!
思わず抱きしめたくなるようなクマと思われるぬいぐるみ。
「何ここ!凄く素敵じゃん!」
興奮が治まらずその場で飛び跳ねた。
すると優しく跳ね返される感覚がして真下を見た。
わ、地面まで真っ白!
そういえばさっきからフワフワしているな〜って思ってたけど、
これ、もしかして……!
「雲!?」
その場にしゃがみこんで、フワフワの地面を撫でる。
わぁ、気持ちいい。
触っているだけでどんどん幸せな気持ちになっていく。
何度か撫で続けたところで、我に返った。
「私っ、こんなことしてる場合じゃないじゃん!」
勢いよく立つと、頭部に痛みが走った。