タイムリミットは君にサヨナラをするまで。
いかにも女の子って感じ。
その栗色のふわふわした髪に、154cmという低身長の彼女はまさに女の子の中の、女の子。
そんな歩未だけど、一緒にいればいるほど本性が分かってくるもので。
そのギャップに萌えたあの頃のことは今でも覚えてる。
この通り、サバサバした性格の彼女。
めんどくさいことは大の苦手で、スカートよりズボン派。
スカート姿、今まで見たことないし。見たとしても制服姿だもんね。
こんな可愛いのに、だいぶ勿体ないことをしてるなと度々思う。
掴まれた腕はそのままで私は歩未の頭をぼんやり見ていた。
急に止まる彼女に続いて私も立ち止まる。
最後の信号に差しかかったからだと、前を見て気付いた。