タイムリミットは君にサヨナラをするまで。
「何言ってるの、違うわよ」
「へ!?」
マヌケな声をあげた後もすぐ解釈。
そうだった、忘れてた。
ゼテルアさんなんでも聴き取れちゃうんだった。
「私のサポート役になるのよ」
「サポート役?」
さらに疑問をぶつけようと口を開く前に答えは明らかになった。
「つまり、ここで働くってことね」
「働くの!?」
「ほら、さっき見たでしょ?和人さんたち頭下げてたじゃない」
和人さんってあの人だよね……?
爽やかスマイルで真ん中に立っていた男性。
てことは、あの場にいた人全員解決できなかったんだ。
「あと、あゆなんが熱い視線を送っていたうさぎさん」
「ウソ!あのコも亡くなってるの!?」
思わず身を乗り出してしまった。
一度咳払いをして腰を下ろす。
驚いたのは元々この世界の住人だと思っていたからだ。
なんか世界って広いんだなと感心。
といっても『本当の世界』ではない世界だけれど。