タイムリミットは君にサヨナラをするまで。

「何言ってるの、違うわよ」

「へ!?」


マヌケな声をあげた後もすぐ解釈。


そうだった、忘れてた。
ゼテルアさんなんでも聴き取れちゃうんだった。


「私のサポート役になるのよ」

「サポート役?」


さらに疑問をぶつけようと口を開く前に答えは明らかになった。


「つまり、ここで働くってことね」

「働くの!?」

「ほら、さっき見たでしょ?和人(かずと)さんたち頭下げてたじゃない」


和人さんってあの人だよね……?
爽やかスマイルで真ん中に立っていた男性。


てことは、あの場にいた人全員解決できなかったんだ。


「あと、あゆなんが熱い視線を送っていたうさぎさん」

「ウソ!あのコも亡くなってるの!?」


思わず身を乗り出してしまった。


一度咳払いをして腰を下ろす。


驚いたのは元々この世界の住人だと思っていたからだ。

なんか世界って広いんだなと感心。

といっても『本当の世界』ではない世界だけれど。


< 74 / 277 >

この作品をシェア

pagetop