タイムリミットは君にサヨナラをするまで。
光の中はあっという間で、肌に暑くも寒くもない心地よい風が撫でた。
もっと2次元的な変身タイムを思い描いてたから、少しザンネン。
目の前にはゼテルアさんと思われる人物が立っていて、私の目線は腰の位置にあった。
上を向くとさっきよりも遠い位置にゼテルアさんの顔があって、首を傾げる。
その顔は満足気に満ちていた。
「どお?」
どお?って全然変わってないけど?
むしろ、ゼテルアさんの方が変わってるんじゃない?
だって若干巨人化してる。
「特になにも変わってないよ」
「何言ってるの。変わってるじゃない」
「それはゼテルアさんが、でしょ?」
てか、ゼテルアさん一体身長いくつあるの。
首が疲れるよ、この高さ。
「私が高くなったんじゃなくて、あゆなんが低くなったのよ」
「えっ!?」