タイムリミットは君にサヨナラをするまで。

まさか、こんな可愛い人になると思わなかった。

確かに私は答えたよ?



『背が低くて、髪はセミロングで、可愛い子!』って。


その要望にちゃんと応えてくれたのはすごく有り難いし、すごく嬉しすぎるんだけど!



「そこまで可愛くしろなんて言ってないよ~」

「なによ〜、せっかく人が親切にご希望以上のことやってあげたのに」

「それを、私は頼んでないっ」

「いいじゃない!可愛い子に生まれ変わったんだから」


ジト目で見上げる。

悔しくて認めたくないけど、疑ってた事実は晴れてしまったし。

さらに可愛くさせてもらっちゃったからお礼ぐらい言わなきゃいけないよね。


この笑みが異常に気に食わないけど。



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