タイムリミットは君にサヨナラをするまで。

「なんでここで寝てたの」

「私はあゆなんを起こしに来ただけなのよ?そしたら、『もっと~』とかいうから、添い寝してあげたのよ」


……いや、「悪い?」みたいな顔しないでくれますか。

反応に困るから。


てことは、『起こしに来たけど拒否られたから次いでに寝ちゃえ』ということ?


「次いで、じゃないわよ」

「でも寝てたじゃん」


だってちゃんと寝息聞いてたんだから。違うとか言わせないよ。


「へー、神様も嘘つくんだ~」


挑発するようなイタズラ心で問いかけると、観念したのか両手で顔を覆って「少し寝ました」と答えた。

その様子がおかしくて笑ってしまう。


「ごめんね、ゼテルアさん。起こしに来てくれてありがとう」

「寝たこと反省してるわ……もう寝ない」

「えっ、いやいや、寝よ?!」

「だって、あゆなんが……」


って、私のせいなの!?どんだけダメージ食らってんのよ!


「違うって!起こしに来たなら諦めないで起こしてよってことを言ったの」


神様でも人なんだから、仕事も大変だろうし、疲れ溜まってるだろうし、さすがに寝ないといけないでしょ。


あまりにも真剣な顔して言うから、慌てて弁解した。



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