タイムリミットは君にサヨナラをするまで。

「でも、こんなに寝たのいつぶりかしら」

「え?」

「1、2、3、……500年くらいかしら?」

「……は?」


空を仰ぎながら指を一つずつ折っているゼテルアさんに眉を寄せた。

ご、500年?何を言っているのかな?

寝てないのが?
500年も?

一体500年間なにがあったんだよ……。


って超寝不足じゃん!



「だから、私も感謝しなくちゃね。500年ぶりに寝させてもらえて嬉しかったわ。ありがとう」


満面の笑みを向けられた私の顔は絶対不自然な笑い方をしていたに違いない。


こんなヒクヒクさせながら笑ったのは初めてだと思ったからだ。


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