タイムリミットは君にサヨナラをするまで。

ドアを開けて中へ進んでいく。

控え室というか、会議室って感じだ。


長方形のテーブルがコの字型に並べてあって、椅子は教室のとは違くてパイプ椅子なんだけどフカフカしてる。


チャイムが鳴った。

黒板の上にある時計を見ると、HRが始まる10分前だった。


まだ死んでから一日しか経っていないのにすごく懐かしく感じて。


不覚にもなんか泣きそうになる。


喋ってないとダメなやつかもしれない。


そう思ってゼテルアさんの名前を呼ぼうと口を開きかけたとき、後ろのドアがぎこちなく開く音がした。



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