君に向かって手を伸ばす
友達!?
『いったぁ…っ』
初めての大嫌い体育で気合を入れていたのに…さっそく嫌な思い出が一つできました。
入学そうそう仲いい人のグループができてしまい、やっぱり私はぼっちになっています。そんな自分に落ち込んでいるというのに…。
今日はスポーツ能力テスト。
並んでいたら遊んでいる男子が投げたボールが顔面にヒット。
「あははっ!!お前何やってんだよ~」
「かわいそ~。」
「うけるわぁ~!!!」
可哀想とか言いつつもまったく悪いと思っていないあの言動。
まぁよけられなかった私が悪いのかな…。
「大丈夫か?立てるか?」
『木村君…。うん!!全然大丈夫。』
木村君がわざわざ心配しに来てくれたからそれでいいや。
「あいつら…おい。」
『き、木村君大丈夫だから。』
ボールを当てられたことより木村君がいまにでも殴りかかりそうなほうが心配なんですけど…
とか思ってると木村君が…
「謝れ。クズ。」