君に向かって手を伸ばす
『みっちゃんっ。』
私の顔を冷やしながら結局授業が終わるまで保健室にずっといた。いろんな話をした。これからもっといっぱい仲良くできますようにっ…。
「なーに?はる!」
『呼んだだけです』
「かわい…あたしも呼んで」
『優ちゃんっ!』
「あああ。いいな。」
「みつさっき呼んでもらったじゃん。」
「でも羨ましい…」
『みっちゃん!』
「まじでなんでそんなに可愛いの。」
『優ちゃんはもっと可愛いです。』
「私は私は!」
『みっちゃんはかっこいいです。』
なんてこんな会話をずっと繰り返しながら教室に戻った。
そのことを早速…
『木村君…あのね』
「どうした。はる?」
『お友達できました』
「お前…喜んでんの?全然嬉しそうじゃないけど。」
『はい、ものすごく。』
「そっか。仲良くできるといいな。」
『はい、がんばります。』
「木山~。顔大丈夫か?」
『あっ、泉くん…心配ありがとうございます。大丈夫です。』
「ほんと?まだ目の下が赤いけど。」
そう言われてしまったけど当たったのは右頬。
みっちゃんと優ちゃんと友達になれて嬉しくて泣いたから目の下が赤かったみたい。