『コーン』な上司と恋なんて
白河の旦那も「無理をするな」と彼女には言ってるだろうと思う。
仕事を続けたいと願う白河の気持ちも汲むが、今は身体を労わるのが先決だ。


何気なく賛成した言葉を聞いて、芦原の視線が注がれた。
俺が振り返って見ると慌てて逸らし、「そうですか…」と低めな声で呟く。


俺についての悪い噂が、直ぐに頭の中に浮かんだ。

余計な言葉を言えば言う程、彼女の中にある俺への猜疑心が拡がっていくだけじゃないのか。



(この話題については触れまい)


返って話がややこしくなる様な気がして黙った。
おかげで駅ナカのコンビニに着くまでが、えらく遠く感じた。




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