『コーン』な上司と恋なんて
胸の鼓動が必要以上に鳴ってる。
耳の鼓膜に響いてくるようで、クラクラして仕様がない。
「私は……」
手に残ってたもう一本の箸も取り上げられた。
空になった手を握りしめ、課長が指先に触れる。
「この手で誰も触って欲しくないな」
真っ直ぐに向けられた眼差しは、今まで見た中で一番優しいものだ。
「その目も」
指先から離れた手が、サラリと前髪を掻き分ける。
露わになった額を優しく摩りながら、唇が軽く触れた。
「他の男なんて見なくていいから」
どアップを間近にしながら、流石に何も考えれなくなって……
ドキドキしながら頷いた。
課長の声も、かかる息も、全てが全部、苦しいくらいに好きだ。
「課長が……好きです」
その言葉を言うのも苦しい。
見つめ直す目が潤みだして、涙が溢れそうになったーーー
「俺も、芦原さんが好きだよ」
そう呟く課長に身を委ねた。
頬を包む両手が熱くて、心の奥まで沁み渡っていく。
ふわっと柔らかい唇が触れた。
その感触は、これが夢じゃないと物語る。
ぎゅっと目を瞑るとキスを繰り返された。
胸が苦しくて切なくて、感じたことのないくらいに気持ちがいい。
「実家へ帰ったのは……」
唇を離した課長が囁く。
薄目を開けると、ウットリとした課長の黒目と出逢った。
耳の鼓膜に響いてくるようで、クラクラして仕様がない。
「私は……」
手に残ってたもう一本の箸も取り上げられた。
空になった手を握りしめ、課長が指先に触れる。
「この手で誰も触って欲しくないな」
真っ直ぐに向けられた眼差しは、今まで見た中で一番優しいものだ。
「その目も」
指先から離れた手が、サラリと前髪を掻き分ける。
露わになった額を優しく摩りながら、唇が軽く触れた。
「他の男なんて見なくていいから」
どアップを間近にしながら、流石に何も考えれなくなって……
ドキドキしながら頷いた。
課長の声も、かかる息も、全てが全部、苦しいくらいに好きだ。
「課長が……好きです」
その言葉を言うのも苦しい。
見つめ直す目が潤みだして、涙が溢れそうになったーーー
「俺も、芦原さんが好きだよ」
そう呟く課長に身を委ねた。
頬を包む両手が熱くて、心の奥まで沁み渡っていく。
ふわっと柔らかい唇が触れた。
その感触は、これが夢じゃないと物語る。
ぎゅっと目を瞑るとキスを繰り返された。
胸が苦しくて切なくて、感じたことのないくらいに気持ちがいい。
「実家へ帰ったのは……」
唇を離した課長が囁く。
薄目を開けると、ウットリとした課長の黒目と出逢った。