『コーン』な上司と恋なんて
「そうだな。また一緒に食事にでも行こう」
思いもかけない課長の言葉に耳を疑い、「えっ…あの……」と狼狽える。
そこへ戻ってきた未希が顔を覗かし、「誰?」と唇を動かした。
「じゃ…じゃあ楽しみにしてます。失礼します!」
狼狽えきって電話を急に切ってしまった。
課長は私のリアクションを受けて、今頃どうしたんだと思ってるに違いない。
受話器を手にしたまま顔が熱い。
心臓の音が煩いし、脈もすごく速まってる。
「誰と話してたの?お客様?」
呆然としてる私の前に顔を覗かせた未希が、「ん?」と首を傾げる。
「そ…そう。お客様が注文をされてきてね……」
大口契約になるかもしれないから楽しみにしてますと言ったんだと教えた。
全く違うんだけど、今は自分の方が信じられない気持ちでいっぱい。
(課長から食事に行こうって誘われた。……マジで!?夢なんかじゃないよね!?)
明らさまにウソだとも思えない言い方だった。
半分は社交辞令だったとしても、50%くらいは信じてもいいんじゃないだろうか。
(あのイケメンから食事に誘われるなんてどういう風の吹き回し!?去年からの私、ラッキー過ぎない!?)
今なら宝クジを買っても当選しそうな気がする。
当たらなくてもいいから帰りに何枚か買って帰ってみようかって思う。
(現金過ぎる私!ちょっと落ち着け!)
思いもかけない課長の言葉に耳を疑い、「えっ…あの……」と狼狽える。
そこへ戻ってきた未希が顔を覗かし、「誰?」と唇を動かした。
「じゃ…じゃあ楽しみにしてます。失礼します!」
狼狽えきって電話を急に切ってしまった。
課長は私のリアクションを受けて、今頃どうしたんだと思ってるに違いない。
受話器を手にしたまま顔が熱い。
心臓の音が煩いし、脈もすごく速まってる。
「誰と話してたの?お客様?」
呆然としてる私の前に顔を覗かせた未希が、「ん?」と首を傾げる。
「そ…そう。お客様が注文をされてきてね……」
大口契約になるかもしれないから楽しみにしてますと言ったんだと教えた。
全く違うんだけど、今は自分の方が信じられない気持ちでいっぱい。
(課長から食事に行こうって誘われた。……マジで!?夢なんかじゃないよね!?)
明らさまにウソだとも思えない言い方だった。
半分は社交辞令だったとしても、50%くらいは信じてもいいんじゃないだろうか。
(あのイケメンから食事に誘われるなんてどういう風の吹き回し!?去年からの私、ラッキー過ぎない!?)
今なら宝クジを買っても当選しそうな気がする。
当たらなくてもいいから帰りに何枚か買って帰ってみようかって思う。
(現金過ぎる私!ちょっと落ち着け!)