『コーン』な上司と恋なんて
保育園で虎がバターになる紙芝居を聞いた悠生は、どうしても自分もパンケーキを山のように積んでみたいとせがんだ。
お腹が壊れるよ…と言っても譲らず、薄く焼いた物を結局10枚以上は食べただろうか。
「つばしゃも食べて」と言うから仕方なく頑張った。
運良くスーパーで見つけたバターの香りに絆されながら5枚以上は食べたと思う。
おかげで晩ご飯も食べれない位に満腹で、朝は起き抜けから胸が焼けて仕方ない。
胃から上がってくる息がまだバターっぽい香りがして、とっくに消化されてる筈なのに…と思うけど治らない。
「翼、大丈夫?顔色冴えないよ」
隣から顔を覗き込む未希に、まさかパンケーキを食べ過ぎたとも言えずに「平気」と強がる。
時々襲ってくる吐き気に仕事する手を止められながらも、午前中の仕事はやり終えた。
「お昼に行ってくるね」
旦那さんと一緒のお昼に出かける未希をデスクから手を振って見送る。
やっとお腹の方が幾らか落ち着きを取り戻し、お昼は軽めにしておこうかと思った時だ。
「芦原さん」と上座から呼ばれ、「へ?」と顔を上げた。
上座には3日間お休みした課長しかおらず、「呼ばれましたか?」と聞いた。
「呼んだよ」
(そうですか…)
心の中であまり呼ばれたくない…と思ってる自分がいた。
課長の顔を見ると胸の中のモヤモヤが湧き上がってきて、またしても具合が悪くなりそうだった。
お腹が壊れるよ…と言っても譲らず、薄く焼いた物を結局10枚以上は食べただろうか。
「つばしゃも食べて」と言うから仕方なく頑張った。
運良くスーパーで見つけたバターの香りに絆されながら5枚以上は食べたと思う。
おかげで晩ご飯も食べれない位に満腹で、朝は起き抜けから胸が焼けて仕方ない。
胃から上がってくる息がまだバターっぽい香りがして、とっくに消化されてる筈なのに…と思うけど治らない。
「翼、大丈夫?顔色冴えないよ」
隣から顔を覗き込む未希に、まさかパンケーキを食べ過ぎたとも言えずに「平気」と強がる。
時々襲ってくる吐き気に仕事する手を止められながらも、午前中の仕事はやり終えた。
「お昼に行ってくるね」
旦那さんと一緒のお昼に出かける未希をデスクから手を振って見送る。
やっとお腹の方が幾らか落ち着きを取り戻し、お昼は軽めにしておこうかと思った時だ。
「芦原さん」と上座から呼ばれ、「へ?」と顔を上げた。
上座には3日間お休みした課長しかおらず、「呼ばれましたか?」と聞いた。
「呼んだよ」
(そうですか…)
心の中であまり呼ばれたくない…と思ってる自分がいた。
課長の顔を見ると胸の中のモヤモヤが湧き上がってきて、またしても具合が悪くなりそうだった。