『コーン』な上司と恋なんて
「何でしょうか?」
デスクに行くのも億劫で、自分の席から離れずに聞いた。
すると、課長の方から私のデスクに歩み寄ってくる。
あの稲荷神社の時と同じくらい驚いて、うつ伏せていた姿勢を起こして迎えた。
課長の口が何を言い出すのかが不明で、ジッと顔を見据えた。
「お昼は食べに行かないのか?」
課長の質問に「はい、ちょっと胃の調子が悪くて」と答えると、課長は目を見開き、「大丈夫なのか?」と心配してくれる。
「大丈夫です。昨日、パンケーキを食べ過ぎたのが原因なんです」
「パンケーキ?」
「ええ。甥っ子と一緒に作ったんですけど、調子に乗って食べ過ぎてしまって」
虎がバターになる話を知ってますか?と聞いた。
頷く彼に、その真似をしたんです…と伝える。
「だから、この胃もたれは自業自得なんです。子供みたいに張りきって食べたから」
話してる側から再度胸がムカムカしてくる。
どうも思い出さない方が良さそうだ。
顔を見上げると、課長は呆気に取られて声も出ないみたいだった。
私は恥ずかしくなってきて、早く立ち去ってくれないだろうかと思った。
「ブハッ!」
妙な声を聞いたと思い目を向けると、課長は立ったまま笑いを噛み締めてる。
可笑しそうに顔を歪め、口元に笑みを作って。
「……君って人は、本当に奇想天外で面白いよ」
そう言いながら笑いだした。
デスクに行くのも億劫で、自分の席から離れずに聞いた。
すると、課長の方から私のデスクに歩み寄ってくる。
あの稲荷神社の時と同じくらい驚いて、うつ伏せていた姿勢を起こして迎えた。
課長の口が何を言い出すのかが不明で、ジッと顔を見据えた。
「お昼は食べに行かないのか?」
課長の質問に「はい、ちょっと胃の調子が悪くて」と答えると、課長は目を見開き、「大丈夫なのか?」と心配してくれる。
「大丈夫です。昨日、パンケーキを食べ過ぎたのが原因なんです」
「パンケーキ?」
「ええ。甥っ子と一緒に作ったんですけど、調子に乗って食べ過ぎてしまって」
虎がバターになる話を知ってますか?と聞いた。
頷く彼に、その真似をしたんです…と伝える。
「だから、この胃もたれは自業自得なんです。子供みたいに張りきって食べたから」
話してる側から再度胸がムカムカしてくる。
どうも思い出さない方が良さそうだ。
顔を見上げると、課長は呆気に取られて声も出ないみたいだった。
私は恥ずかしくなってきて、早く立ち去ってくれないだろうかと思った。
「ブハッ!」
妙な声を聞いたと思い目を向けると、課長は立ったまま笑いを噛み締めてる。
可笑しそうに顔を歪め、口元に笑みを作って。
「……君って人は、本当に奇想天外で面白いよ」
そう言いながら笑いだした。