『コーン』な上司と恋なんて
購買総額に応じて顧客がクラス分けされているのがうちのシステムだ。
それを見分けながらの作業は、案外と面倒くさいものがある。
「うーーん!」
午後7時近くになり、入力作業を終えたらしい芦原の席から背伸びをする声が聞こえてきた。
彼女の周囲はとっくに帰り、女性で残っているのは彼女1人くらいのものだ。
「終わったのか?」
自分の席から声をかけた。
立ち上がった芦原は「はい」と答え、パタン…とノートパソコンを閉じた。
こっちはとっくに仕事を終えている。
焦ってやる事もなくなり、アンケートの集計結果からクレームに繋がりそうなネタを探していたところだった。
「課長」
自分の席から俺を呼び、昼間の回答を得ようとする芦原の視線が注がれる。
部署には数人の男性社員が残っており、彼らの目線も気になるから無言で頷くだけにした。
目を見開いた芦原は、俺が言いたいことの意味が分かったらしく、そそくさ…とデスクに椅子を近づけだし、「お疲れ様でした」と声を発する。
残っていた社員から「お疲れ」と言われ、ぺこりと頭を下げつつ部署の外へと出て行った。
下の更衣室で着替えて出てくるまでに、どれ位の時間がかかるかは知らないが……。
『着替えが済んだら連絡してきて』
この最近、メッセージを交わし始めたばかりの相手に送った。
『了解です!』
それを見分けながらの作業は、案外と面倒くさいものがある。
「うーーん!」
午後7時近くになり、入力作業を終えたらしい芦原の席から背伸びをする声が聞こえてきた。
彼女の周囲はとっくに帰り、女性で残っているのは彼女1人くらいのものだ。
「終わったのか?」
自分の席から声をかけた。
立ち上がった芦原は「はい」と答え、パタン…とノートパソコンを閉じた。
こっちはとっくに仕事を終えている。
焦ってやる事もなくなり、アンケートの集計結果からクレームに繋がりそうなネタを探していたところだった。
「課長」
自分の席から俺を呼び、昼間の回答を得ようとする芦原の視線が注がれる。
部署には数人の男性社員が残っており、彼らの目線も気になるから無言で頷くだけにした。
目を見開いた芦原は、俺が言いたいことの意味が分かったらしく、そそくさ…とデスクに椅子を近づけだし、「お疲れ様でした」と声を発する。
残っていた社員から「お疲れ」と言われ、ぺこりと頭を下げつつ部署の外へと出て行った。
下の更衣室で着替えて出てくるまでに、どれ位の時間がかかるかは知らないが……。
『着替えが済んだら連絡してきて』
この最近、メッセージを交わし始めたばかりの相手に送った。
『了解です!』