契約彼女にした理由
『後悔するより行動するべきだと思うわよ。』



母は親父との事を『後悔してない』と俺に言った。



「行動するべきか………。」



俺は葉月の親父を思い浮かべる。



「副社長か………。」



葉月の親父は俺を認めるか?


地位も………家柄も………。



「愛人の息子…………。」



そんな男を大事な娘と結婚させてくれるか?



「飯島宗助か…………。」



俺は初めて親父の地位を認めたかもしれない。


愛人を作るような男だと下げずんできたが、親父の力は偉大だ。



『学、お前も息子だ。』



親父に言われた言葉が脳を過る。



「飯島宗助の息子か………。」



初めて親父の偉大さを感じた。



「吉良副社長………、飯島宗助………。」



俺はその日心に決めた。



「葉月、待ってろよ。」



葉月を捕らえる為に俺は歩きだした。

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