契約彼女にした理由
私は学の唇にキスをすれば、驚いた表情に笑いが漏れた。



「ごめん、学。」


「ヤバイ………。葉月、ここでダメか?」


「駄目。ほら、温まろう?濡れて寒いって言ってたでしょ。」



ニヤリと学を見れば、ナゼか学もニヤリとした。



「な、何?」


「別に。ほら、もう出るぞ。逆上せて寝込んだら困る。」


「はあ?」



相変わらず、強引な学にクスクスと笑いが込み上げる。



「ふふっ、やっぱり学は俺様だ。」


「………何とでも?そんな俺に惚れたんだろ。」


「………かもね。」



私達はのんびりとする間もなく、学にベッドに押し倒された。



「葉月、ずっと愛してやるから覚悟しろよ。」


「ふふっ、学も。ずっと愛してあげる。」


「なら、早速子供でも作るか?」


「はあ?」


「ははっ、やっぱり葉月を選んで良かった。俺にそんな口を聞くのはお前ぐらいだ。」


「ふふっ、そう?」



私と学は久しぶりに一緒のベッドで過ごした。
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