契約彼女にした理由
私の頬を包む学の手を包み込んだ。



「一緒にいよ?まだ時間はある。」


「…………。」


「今まで通り一緒にいればいい。」


「…………。」



学の唇が近づき重なる。



「葉月、愛してる。これだけは言える。ただ自信がない。」


「うん。」


「自信がないんだ…………。」


「うん。」



私から学にキスをした。



「私も分からない。愛は永遠なのか?今の気持ちが永遠なのか………。」


「………葉月、もう少し時間をくれ。」


「ふふっ、時間はあるよ。まだあるよ。」


「葉月、俺は愛してる。これだけは言える。」



学のキスに目をそっと閉じた。学の優しいキスに泣きそうになる。



『時間はあるよ。』



誕生日まで2ヶ月もある――――
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