スキースクール殺人事件


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「じゃあ、部屋に戻って確認しよう。」


「あ、でもさ、女子の部屋って血が…」


「あ、そうだった…」


「男子の部屋行こう?」


しょうがなくそういうことになった。


「ってか、なんでドアしまらないの?」


何度閉めても、ドアに隙間があいてしまう。


「なんか昨日からずっとそう」


「ここの旅館ボロボロじゃん」


唯衣が笑う。


「じゃあ荷物確認ね!女子は私で、男子は将太にみせて」


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「特になにもなかったね」


「うん…」


結局、凶器も服もみつからなかった。


「犯人は唯衣だよ」


いきなり波瑠が低い声で言う。


「おい、なんでそんなこというんだよ!」


琉斗が怒鳴る。

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