スキースクール殺人事件


「あ!そういえば、いない…いつから?」


「え、…わかんない」


「俺らがお土産コーナーから戻ってきた時にはいなかったかも」


「え!?」


「じゃあ俺と将太は玲を食堂にうつすから、みんなで探してきて!俺らも終わったらすぐ行く」


琉斗は早口でそういうと、また将太とトイレに行ってしまった。


「なんかさ、もうみんな慣れちゃってるよね。人が死ぬのに」


「恵美もそう思った?人が死んでるっていうのにもうみんな冷静だよね」


唯衣が笑った。


「みんなさ、自分さえ死ななきゃいいと思ってるんだよ」


唯衣がまた笑う。

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