スキースクール殺人事件
「じゃあ、達也と汐梨探しに行こう」
マリがいった。
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しばらくみんなで探してると、将太が戻ってきた。
「達也、いたよ」
そういうと将太は食堂に戻る。
「え、どういうこと?」
みんなで将太についていく。
「ね、ここにいたよ」
将太が食堂を指さす。
そこには琉斗がいる。
琉斗の顔は悲しそうだった。
琉斗の足元に達也がしゃがんでいる。
達也は泣いていた。
「汐梨は?」
久美が聞くと、達也は赤くなった目をみんなの方にむける。
「殺した……おれが……俺がころしたんだぁぁぁぁぁぁ!!」
そう叫んだのだ。
「ど、どういうこと?!」
「汐梨、波瑠のことが大っ嫌いだった。小学校の時、波瑠にいじめられてて…。さっき琉斗たちがでていったあと、汐梨もどこかに行ったんだ。俺は気になって汐梨の後をつけた。そしたら……」
「汐梨は、波瑠の死体を蹴ってた。そのあと何回も殴って、そばにあったナイフで波瑠のことを何回も何回も……」
「それに気がついた俺はとめた。そしたらそのナイフを俺のほうにむけてきて…怖くなった。つい汐梨のこと殴っちゃったんだよ。そしたらそのまま転んで」
泣きながら遠くを指さす。
そこには汐梨が倒れている。
喉にナイフがささったままだ。
たしかに、その隣には波瑠もいて体がグチャグチャに傷つけられている。