スキースクール殺人事件
「将太!……」
「どうしよう…」
「と、とりあえずさ。この3人運ばなきゃだね」
「うん…」
みんなで3人を食堂まで運ぶ。
「うっ……」
昨日までも強烈な臭いがしていたが、これだけの人数が死んでいるとさらに異臭がすごい。
「殺されたくない……」
唯衣がそういう。
「もう嫌だ。私だって、殺されたくないよ」
愛はフラフラとどこかに行ってしまった。
それに続くように久美も食堂からでた。
「え、みんな?」
「一緒にいようよ…!」
唯衣が叫んでも誰も振り向かない。
「ねえ、久美!」
唯衣が久美の手をひっぱる。
「はなして。」
久美は冷たくそう言い放ち、手をふりほどいた。
「唯衣も逃げなよ。誰が殺してるか知らないけど、私が今1番殺されると思ってるのは唯衣だよ。」
「お、おい。なんでそんなこというんだよ!」
琉斗が怒鳴る。