目を閉じてください


「どういう奴だ、そのふたり」


ふと、何かに気づいた真部さん。


「えっと、60歳くらいのお爺様と、金髪で長身の」


「……まさか」


言って奥の部屋に行くと上着を取って戻ってきた。


「ちょっと来い」


「えっ??えっ??!!」


手を引かれて玄関に向かう。
着てきた上着を着せられる。


玄関を出ると、エレベーターに乗る。


センサーで表示された、地下5階のボタンを押した。



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