目を閉じてください
「あはははっ!!これはいい!!実に面白いご家族だ!!」
腹を抱えて大笑いする紳士。
声が大きく、閑静な住宅街に響き渡る。
「……叔父さん…むしろ失礼ですよ」
さすがに口を挟む真部さん。けれど、改めて向き直ると、
「それでもいい。…いや、お前じゃないとダメみたいだ俺は」
「真部さん」
「ややこしいから、斎と呼べ」
「……斎………さん???」
潤んだ瞳で見つめられ、強く抱き締められ。
―――唇を塞がれた。