【Rへ
この手紙を読んでる頃には僕はもういない
R…幸せな時間をありがとう…
僕はとても幸せだったよ
もしまた生まれ変わっても僕は君に恋をする
何度だって君を探して離さない
光に照らされ出歩けるようになったのも君のおかげなんだよ
たった一つの希望の光、君の光は死んでいないよ
生きる光はなくならないことを信じて

最後に一つお願いがあるんだ
僕の灰をあの海に撒いて君の歌を聞かせてくれ
僕らが出会った最初の海へ


いつか空の上で待ち合わせしよう
その頃には僕らおじいさんおばあさんになっているだろうけどそのシワも僕には愛おしい


いつまでも愛しています


Sより】











私は額の写真と手紙を胸に抱きしめ涙をし
私達は喪服に着替えたのだった

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