甘い天秤
three
仕事が一段落ついたのは、19時まであと10分というときだった。
仕事に集中していたおかげで、昼休みの出来事はすっかり私の頭にはなかった。
決起集会に参加するために、帰り支度をしていると綾が迎えに来てくれた。
「凛ー!!お昼の事、詳しく話してもらうわよ!」
「え?なんの事?」
「それ、僕も聞きたいです!」
「!?」
そこに秀人くんも現れ、二人に問いただされる。
「なに、キョトンとしてんのよ!笹川課長の事でしょ!」
「そうですよ!お昼休みに凛さんと笹川課長が仲良く話してたって聞きましたよ!」
「そうよ!何がどうなって、そんな事になったのよ!」
「え?ちょっと待って!何でそんな話がてでるの?」
私はすっかり頭から抜けていた記憶を思い出し、脳内は暴れだした。
「お昼休みから、社内の男女ともその話で持ち切りだったわよ!」
「え!?」
私には寝耳に水。まさか、あんな日常的な会話がそんなに騒ぎになるとは…。
「まあ、取り敢えず行こう!既に開始の時間過ぎてるし。」
「そうですね。話は行ってからゆっくり聞きましょう」
そう言われて綾と更衣室へ行き荷物を取って、何をどう話したらいいのだろうと頭のなかでぐるぐると考えていた。
仕事に集中していたおかげで、昼休みの出来事はすっかり私の頭にはなかった。
決起集会に参加するために、帰り支度をしていると綾が迎えに来てくれた。
「凛ー!!お昼の事、詳しく話してもらうわよ!」
「え?なんの事?」
「それ、僕も聞きたいです!」
「!?」
そこに秀人くんも現れ、二人に問いただされる。
「なに、キョトンとしてんのよ!笹川課長の事でしょ!」
「そうですよ!お昼休みに凛さんと笹川課長が仲良く話してたって聞きましたよ!」
「そうよ!何がどうなって、そんな事になったのよ!」
「え?ちょっと待って!何でそんな話がてでるの?」
私はすっかり頭から抜けていた記憶を思い出し、脳内は暴れだした。
「お昼休みから、社内の男女ともその話で持ち切りだったわよ!」
「え!?」
私には寝耳に水。まさか、あんな日常的な会話がそんなに騒ぎになるとは…。
「まあ、取り敢えず行こう!既に開始の時間過ぎてるし。」
「そうですね。話は行ってからゆっくり聞きましょう」
そう言われて綾と更衣室へ行き荷物を取って、何をどう話したらいいのだろうと頭のなかでぐるぐると考えていた。