甘い天秤
「そう思ってる人はいないの?」
あれこれ考えていると母から声をかけられ、考える。
「付き合ってる人はいないけど、気になる人ならいるよ」
「あら!そんな人いるのね!じゃぁお見合いなんて、余計必要ないわね!この事はお父様に任せましょう!ね?お父様」
「そうだな。私に任せなさい」
「お父さん、ありがとう。」
父は私のその言葉に微笑みながら頷いてくれた。
それから母が淹れてくれた紅茶を飲みながら、パーティーの話や仕事の話をして、久しぶりの両親との時間は楽しいものになった。
夕食を一緒にと言ってくれたが、明日、用があると断り帰る準備をしていると、せめて、車で帰りなさいと運転手を呼んでくれた。
私は後部座席で揺られながら、車窓から見える夕陽を眺め、両親に告げた気になる人の事を考えていた。
そして、悩む…………。
私はおかしいのだろうか……。恋愛経験が無いわけではないが、社会人になってからは色恋沙汰から遠ざかっていた。
最後に彼氏がいたのは大学時代で、今思えばちゃんと好きだったかも怪しい……。
なにせ、私の経験はキス止まりだ。だから、今の自分の気持ちに戸惑っている。
あれこれ考えていると母から声をかけられ、考える。
「付き合ってる人はいないけど、気になる人ならいるよ」
「あら!そんな人いるのね!じゃぁお見合いなんて、余計必要ないわね!この事はお父様に任せましょう!ね?お父様」
「そうだな。私に任せなさい」
「お父さん、ありがとう。」
父は私のその言葉に微笑みながら頷いてくれた。
それから母が淹れてくれた紅茶を飲みながら、パーティーの話や仕事の話をして、久しぶりの両親との時間は楽しいものになった。
夕食を一緒にと言ってくれたが、明日、用があると断り帰る準備をしていると、せめて、車で帰りなさいと運転手を呼んでくれた。
私は後部座席で揺られながら、車窓から見える夕陽を眺め、両親に告げた気になる人の事を考えていた。
そして、悩む…………。
私はおかしいのだろうか……。恋愛経験が無いわけではないが、社会人になってからは色恋沙汰から遠ざかっていた。
最後に彼氏がいたのは大学時代で、今思えばちゃんと好きだったかも怪しい……。
なにせ、私の経験はキス止まりだ。だから、今の自分の気持ちに戸惑っている。