甘い天秤
five
部屋に入りコーヒーを淹れ、ソファーに落ち着く。今日もいろいろあったなと思い返し、明日はデートだから早めに寝ようと、軽くご飯を食べお風呂に入りベッドに身体をしずめた。



カーテンの隙間から射す光で眼を覚ます。
なんか、清々しい。気分のいい朝だ。


今日は笹川さんとのデート。少し胸が高鳴るのを感じながらベッドを降りる。


カーテンを開け、全身で光を浴びる。胸の高鳴りをそのままに、洗面所へ行き顔を洗う。


コーヒーを淹れ、ソファーに座る。時刻は8時。笹川さんが来るまで2時間ある。ゆっくり準備出来そうだ。


軽めに朝食を食べ、準備に取り掛かる。


デートか……。どんな格好をしたらいいのか。
どこに行くかも分からないし……。


初デートだから綺麗目に仕上げよう。


着ていく服を決め、いつものオフィスメイクより少し華やかにメイクを施す。


準備ができ、部屋の全身が見える鏡に映す。
思い通りに仕上がった。
鏡に映る自分を見て、笹川さんはどんな顔をするだろう…と思いをはせる。


無意識にそんな事を思う自分に、頬が染まる。


時間を確認すると、10時まであと10分をきっていた。


もうすぐ笹川さんがくると思うと、胸の高鳴りは加速していく。
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