甘い天秤
お手洗いに行って戻ってくると、「じゃぁ、出ようか」と手を差し出される。
自らその手に自分の手を重ねた。すると伊織さんはすごく魅力的な微笑みを私に向けてくれた。
そのままお店を出ようとするので「え?」と小さく声が出る私に、「支払いは済ませたよ」とまた微笑んでくれる。
「これもお礼のうちだからね」
そう言われて、私は素直にご馳走になった。
そのあとアクセサリーを見て周り、私は仕事でもつけれそうなブレスレットを選び、伊織さんはそのブレスと同じモチーフのストラップを選んだ。
「これ、おそろいですね」
「うん。凛といつも繋がっているみたいで、嬉しい」
またも、極上の笑顔で言うものだから、周りにいた人たちまで頬を染め伊織さんを見ている。
私も恥ずかしくて、俯いてしまった。
「凛、反応可愛すぎっ…!他のやつに見せたくない」
余計赤くなったであろう顔を両手で包み込むと、伊織さんは私の肩に手を置き、耳もとで「帰ろうか」と言った。
その声にいっぱいいっぱいで頷いて、ショッピングモールをあとにした。
自らその手に自分の手を重ねた。すると伊織さんはすごく魅力的な微笑みを私に向けてくれた。
そのままお店を出ようとするので「え?」と小さく声が出る私に、「支払いは済ませたよ」とまた微笑んでくれる。
「これもお礼のうちだからね」
そう言われて、私は素直にご馳走になった。
そのあとアクセサリーを見て周り、私は仕事でもつけれそうなブレスレットを選び、伊織さんはそのブレスと同じモチーフのストラップを選んだ。
「これ、おそろいですね」
「うん。凛といつも繋がっているみたいで、嬉しい」
またも、極上の笑顔で言うものだから、周りにいた人たちまで頬を染め伊織さんを見ている。
私も恥ずかしくて、俯いてしまった。
「凛、反応可愛すぎっ…!他のやつに見せたくない」
余計赤くなったであろう顔を両手で包み込むと、伊織さんは私の肩に手を置き、耳もとで「帰ろうか」と言った。
その声にいっぱいいっぱいで頷いて、ショッピングモールをあとにした。