甘い天秤
nine
今日も忙しい仕事を何とか終え、駅への帰り道、見覚えのある後姿が視界に入り、胸が高鳴る。
でも、その人は一人じゃない……その人、秀人くんは女の人と腕を組み、私と同じ方向へ歩いている。
あー……私は遅かったのか…。
それから頭が真っ白になった私は何とかマンションまで帰ってきて、お風呂に入りご飯も食べずにベッドに入る。
携帯のバイブレーションがなっている。取りに行く気力も今の私にはない。
すぐに消えたからメールかな…。何とか体を起こし、携帯を取りに行き確認する。
伊織さんだ。プロジェクトが終わったら時間がほしいと書いてある。とりあえず了承の返信をした。
ベッドに戻り、帰りに見た光景がフラッシュバックする…。見たくなかった…。
見ていなかったらなにも知らずに告白して、すっぱり振られるのに…。
知ってしまったから、怖くて告白なんて出来ない…。だからと言って、忘れられないし…。どうしたらいいんだろう…。
とりあえずは、プロジェクトが終わるまでは体調を壊すわけにもいかない。今は仕事に集中しよう。そして私は眠った。
でも、その人は一人じゃない……その人、秀人くんは女の人と腕を組み、私と同じ方向へ歩いている。
あー……私は遅かったのか…。
それから頭が真っ白になった私は何とかマンションまで帰ってきて、お風呂に入りご飯も食べずにベッドに入る。
携帯のバイブレーションがなっている。取りに行く気力も今の私にはない。
すぐに消えたからメールかな…。何とか体を起こし、携帯を取りに行き確認する。
伊織さんだ。プロジェクトが終わったら時間がほしいと書いてある。とりあえず了承の返信をした。
ベッドに戻り、帰りに見た光景がフラッシュバックする…。見たくなかった…。
見ていなかったらなにも知らずに告白して、すっぱり振られるのに…。
知ってしまったから、怖くて告白なんて出来ない…。だからと言って、忘れられないし…。どうしたらいいんだろう…。
とりあえずは、プロジェクトが終わるまでは体調を壊すわけにもいかない。今は仕事に集中しよう。そして私は眠った。