甘い天秤
「んっ……ふっ…っふ…んっ……」

「凛……甘いな……もっと食べたい……」

「んっ……」

「凛…可愛い……やっと…俺の……。絶対離さない…。」

「んっ……はぁ…。離さないで…」

「っ凛………凛の全部もらっていい?」


大好きな笑顔でそんな事を言われて、胸が張り裂けそうになるくらい高鳴る……。


私は魔法にかかったように頷いた。


するといきなりふわっと体が浮き上がりびっくりする。


「ひゃっ!秀人くんー!!」

「ん?なぁに?ってか、いい加減、くんはダメ!」


お姫様抱っこだけでも、もう抗議したいところなのに……


呼びすてで呼べなんて……


「ん?凛、は~や~くぅ~!」


こんな時ばかり年下感出すなんて……ズルい……。


そんなやり取りをしている間に、秀人くんは器用にベッドルームのドアを開け中に入って行く。


ダブルより大きいベッド……。そこにちょこんと降ろされる。





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