甘い天秤
突然、体をが反転し視界には白い天井と秀人が映っている。 押し倒されたと気づいた瞬間、首筋に秀人の唇感触がした…。
「んっ……あっ……」
「可愛いのは凛でしょ?ほらっ」
「っ!!あっ…だめっ」
それからは、秀人に翻弄されて記憶も飛び飛びで眠ってしまっていた。
体のダルさとちゅっという音で気がついた。
「ん~……凛…おはよー」
あっ、朝から大好きな人の顔が……。幸せすぎて頬が緩む…。
「おはよう。秀人」
「体、辛くない?」
「ん?大丈夫…」
「今日は休みだからゆっくりしよう。眠いなら、まだ寝てていいよ」
「ん。ありがとう」
私はお言葉に甘えて再び目を閉じた。
眠りに落ちる時に、秀人が「凛…愛してる」と言ったのは夢ではないだろう。