甘い天秤
「…凛…。愛してる。俺の妻になってください。結婚しよう」

「……え?」


何が起きているのか、状況が把握できない。


秀人は真剣な表情で私を見ている……。


はっ!プロポーズされているんだ!!早く返事をしなきゃ!



「はい…。よ、よろしく…お願い……します」


やっとの思いで言葉を出した。感極まって、涙が溢れて…。私の大好きな秀人の笑顔が霞んでしまう…。


「やった!凛…愛してる。幸せになろう」

「うん…。」


秀人の腕の中で胸の音を聞きながら、これは夢じゃないんだと確信した。とても幸せな空気が私たちを纏、会場からは大きな歓声や拍手が聞こえた。


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