甘い天秤
今後の事をあれこれ考えながら、会社のエントランスを通り抜けると、耳に心地いい低い声で呼び止められ少しドキッとした。
「長谷川さん!」
誰だろう?と振り向くと営業の笹川課長だった。
「はい?」
あまり面識がないのに、なぜ呼び止められたかわからず、首をかしげながら返事をすると、
「おっと!ごめん。思わず…。」
どうかしたのかそのまま、?が頭にあるなか、つづきを待つ。
「その袋、ここの近くのパン屋のだよね?」
「え?あ~、そうです…。」
それがどうしたのか、またつづきを待つ。
「クッキーまだ残ってた?」
あそこのクッキーは数量限定ですぐなくなってしまうので、今日の私はラッキーだったのだ。
「私が先ほど行った時はありましたけど、あと二つぐらいだったので、今残っているかどうか…。」
さっきの様子を思い出しながら返事をした。
「そっかー…。残念。今日こそはと思ってたんだけど…。」
本当に残念そうにがっくり項垂れている。その姿は少し幼く見え、可愛くてクスッと笑ってしまった。
「長谷川さん!」
誰だろう?と振り向くと営業の笹川課長だった。
「はい?」
あまり面識がないのに、なぜ呼び止められたかわからず、首をかしげながら返事をすると、
「おっと!ごめん。思わず…。」
どうかしたのかそのまま、?が頭にあるなか、つづきを待つ。
「その袋、ここの近くのパン屋のだよね?」
「え?あ~、そうです…。」
それがどうしたのか、またつづきを待つ。
「クッキーまだ残ってた?」
あそこのクッキーは数量限定ですぐなくなってしまうので、今日の私はラッキーだったのだ。
「私が先ほど行った時はありましたけど、あと二つぐらいだったので、今残っているかどうか…。」
さっきの様子を思い出しながら返事をした。
「そっかー…。残念。今日こそはと思ってたんだけど…。」
本当に残念そうにがっくり項垂れている。その姿は少し幼く見え、可愛くてクスッと笑ってしまった。