なぜか村長になったマシュ
チャムじいさんとリレンばあちゃんは驚きながらも


「シマ部落長さん、ありがとうございます。なにせ、わしらは歳でな、集団で行く漁にも参加できないでな。めったに魚には、ありつけんのじゃ」


「ほんとうに感謝します」


その言葉を聞いたシマは嬉しかった。


感謝される喜びを知った瞬間だったのです。


「いや、たいしたことでもないのじゃが・・・喜んでくれて嬉しく思います」


シマはマシュを挟んで座っているシロクロに向かって声を掛け


「なあシロクロ、もう争いは、やめにせんか」

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