ハッピーエンドじゃ終われない
『いいじゃん!イケメンっていうのは重要なことだよ!じゃあ次はみちるね!』
『みちるは白馬の似合う王子様みたいな人がいい~!』
みちるは目を輝かせながら、うっとりとした表情で答える。
『関ジ○ニみたいな?』
『もう関ジ○ニいいから!』
アイドルを推してくる睦に彩女は再び突っ込みを入れる。
そんな漫才をしているかのような二人を見て笑い、私たちは和やかな雰囲気に包まれる。
『じゃあ弥生は?』
睦は私の隣に座る弥生に話題をふる。
『つぎ私?恥ずかしいな~』
弥生は顔を赤らめ、恥ずかしいのか間をおいてから口を開いた。
『私ずっと気になる人がいてさ…2組の井上(いのうえ)くんなんだけど…』
弥生はさらに顔を赤くし、両手で顔を隠した。
『井上!確かに格好いいよね!勉強もできてスポーツもできてイケメンで性格もいい。完璧だね』
睦はうんうんと首を縦にふり頷く。
弥生が井上くんを好きなのは前から知っていた。
井上くんとすれ違ったあと彼の後ろ姿をずっと見つめていたり、グラウンドにいる彼を教室の窓から眺めていたりと、弥生は彼にずっと片思いしている。
彼を見つめる弥生は、まさに”恋する乙女”という言葉が似合う女の子だった。
『好きになったきっかけは?』
みちるが弥生に問いかける。
『中1のとき同じクラスだったんだけど、放課後の掃除の時間に黒板を掃除してたの。でも私身長が低いから上の方が届かなくて困っていたら、黒板消しをすっと私の手から取って”手伝うよ”って』
『それでそれで?』
みちるや睦は前に乗りだし、続きを急かす。
『みちるは白馬の似合う王子様みたいな人がいい~!』
みちるは目を輝かせながら、うっとりとした表情で答える。
『関ジ○ニみたいな?』
『もう関ジ○ニいいから!』
アイドルを推してくる睦に彩女は再び突っ込みを入れる。
そんな漫才をしているかのような二人を見て笑い、私たちは和やかな雰囲気に包まれる。
『じゃあ弥生は?』
睦は私の隣に座る弥生に話題をふる。
『つぎ私?恥ずかしいな~』
弥生は顔を赤らめ、恥ずかしいのか間をおいてから口を開いた。
『私ずっと気になる人がいてさ…2組の井上(いのうえ)くんなんだけど…』
弥生はさらに顔を赤くし、両手で顔を隠した。
『井上!確かに格好いいよね!勉強もできてスポーツもできてイケメンで性格もいい。完璧だね』
睦はうんうんと首を縦にふり頷く。
弥生が井上くんを好きなのは前から知っていた。
井上くんとすれ違ったあと彼の後ろ姿をずっと見つめていたり、グラウンドにいる彼を教室の窓から眺めていたりと、弥生は彼にずっと片思いしている。
彼を見つめる弥生は、まさに”恋する乙女”という言葉が似合う女の子だった。
『好きになったきっかけは?』
みちるが弥生に問いかける。
『中1のとき同じクラスだったんだけど、放課後の掃除の時間に黒板を掃除してたの。でも私身長が低いから上の方が届かなくて困っていたら、黒板消しをすっと私の手から取って”手伝うよ”って』
『それでそれで?』
みちるや睦は前に乗りだし、続きを急かす。