ハッピーエンドじゃ終われない
「香苗!香苗は悪くない!その人の言葉に惑わされちゃだめ!」

きょう…か…?

「ちょっと、あんた何いってくれてるのよ。こいつを庇うような発言しないでくれる?でないとあんたの秘密、ここで言うわよ」

「うっ…」

秘密?
そういえば京華は以前にこんなことを言っていた。

”脅されていたんだ、彩女に”
”秘密を握られていたの”

もしかして京華は、美織にもその秘密を握られているの?

「京華ちゃんにはね、大きな秘密があるの。誰にも言えない、ね。特にあんたには」

私には言えない秘密?
それって一体…

「気になるって顔してるわね。知りたいでしょ?教えてあげましょうか。京華ちゃんはね…」

「やめて!お願い言わないで!」

声を荒らげる京華。
こんな取り乱す京華は今までに見たことがなかった。

「あんたには言う勇気ないでしょ?だから私が代わりに言ったあげるって言ってるの。むしろ感謝してほしいわね。もしかしたら受け入れてくれるかも知れないじゃない」

「軽蔑されるに決まってるじゃない!お願いやめて!」

「京華ちゃんはね、実は…」

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