ハッピーエンドじゃ終われない
「寒っ」
病院の入口を出ると、つんとした寒さが私を襲う。
そろそろマフラー要るかなあ。
そんなことを考えながら歩き始めたときだった。
誰かが、私の目の前を横切った。
それくらいの感覚しかなかった。
なのに、お腹のあたりにいきなり激痛が走った。
おそるおそる下を覗きこむと、服が血に染まり、赤黒い雫が垂れ始めている。
「あ…」
あまりの痛さに、足がおぼつかなくなり私は倒れこむ。
そのとき私は刺されたのだと確信した。
目の前には、ナイフを持った男性が冷たい目をして佇んでいる。
この人は…一度会ったことがある。
確か、弥生の…おとう…さん…
意識が朦朧とし始める。
男性の足は病院の中へと向けられる。
きょうか…きょうかを…たすけな…きゃ……
しかし体は動かない。
そんなことを思いながら、私は意識が薄れていき、そのまま途切れた。
END
病院の入口を出ると、つんとした寒さが私を襲う。
そろそろマフラー要るかなあ。
そんなことを考えながら歩き始めたときだった。
誰かが、私の目の前を横切った。
それくらいの感覚しかなかった。
なのに、お腹のあたりにいきなり激痛が走った。
おそるおそる下を覗きこむと、服が血に染まり、赤黒い雫が垂れ始めている。
「あ…」
あまりの痛さに、足がおぼつかなくなり私は倒れこむ。
そのとき私は刺されたのだと確信した。
目の前には、ナイフを持った男性が冷たい目をして佇んでいる。
この人は…一度会ったことがある。
確か、弥生の…おとう…さん…
意識が朦朧とし始める。
男性の足は病院の中へと向けられる。
きょうか…きょうかを…たすけな…きゃ……
しかし体は動かない。
そんなことを思いながら、私は意識が薄れていき、そのまま途切れた。
END
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