暁月夜




そんな答えが返ってくるとは微塵も考えていなかったのか驚いたように目を見張る男性。


もう、いいかな。


そろそろ家に帰ってゆっくりお湯に浸かりたい。

今何時だろうか。



「……わかった、ありがとう。引き留めてごめん。送っていくからついてきてくれる?」



ポケットから車のキーを取りだし私の返事を聞く間もなく歩き出す。



家を知られることと今から歩いて帰ることどちらを回避したいか天秤にのせ、比重をおいたのは後者。


後についていき送ってもらうことにした。近くのコンビニにでも下ろしてもらおう。



黒のミニバンに乗り込み道案内をする。心地いい安全運転により道案内がなかったら寝てしまいそうだった。







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