この空の下、君と、
新たな日常
入学式の翌日。あたしはいつも通り奈美と合流し、学校までの道のりを歩いていた。
「ねえ、また城木くんと会っちゃったらどうしよう…」
あたしが不安そうにつぶやくと
「どうもこうもないじゃない。普通にしてればいいのよ。
」
さすが奈美さん!!あっさりしてらっしゃる!!
校門はもう目の前。
関心して歩いていると校舎へ歩いて行く集団が。
男の子が2人いて、その周りに女の子が群がっている。
奈美もきづいたらしく、
「「え、なにあれ」」
二人の声が重なった。
「朝からすごいことになってんなあ」
後ろから聞こえた声に顔を向けると
「翔!おはよう。あれってなんの集団なの?」
翔は知っているのだろうか。
「はよ。あれじゃね?昨日の新入生の超いけめんってゆー噂の…」
え、
え?
それってもしや…
「城木くんたちか…」
奈美があたしの心を代弁したかのようにつぶやいた。