この空の下、君と、
「うそ…あんなに人気あったんだ…」
無意識に声に出てしまう。それぐらい、あの女子の群がりようがやばい。
歩くペースがあたしたちのが早いのか、だんだん城木くんたちとの距離が詰まっていく。
またキスとかされないようにしないと!そう思い身構える
。
「身構えなくても、こんな大勢の前でキスするひとなんていないわよ」
「あれ、声に出てた?」
「出てた」
冷静さを取り戻した奈美と歩く。
よく見ると、もう一人のイケメン君は笑顔で女子たちに受け答えしているが、城木くんは面倒くさそうにしている。
「ねえねえ!城木くん!今日一緒にお弁当食べよ??」
取り巻きの一人が上目遣いで城木くんの腕に自分の腕を回しながら言った。
なんて応えるんだろ…
考えながら歩いていると
_______コツンッ