この空の下、君と、
「あっ」
やばい!つまづいた!!
ああ!地面が近づく!!というより城木くんたちの集団に突っ込んでしまう!!
怖くてギュッと目を瞑る。
「さくら!」
奈美が叫ぶ。
ああ!絶対いたい!!
そう思っていたのに届いた感触は…
_______ギュッ
ん??
「あぶねえなあ」
頭上から声が聞こえ、目を開けると、
「し、城木くん!!」
慌てて離れる。
なんと城木くんがあたしを抱きしめるような形で受け止めてくれていた。
まわりの女子は目がてんになっている。
その状況を見てハッと我に帰ったあたし。急いでお礼を言う。
「あ、ありがとう、」
そう言うと、またもや意地悪そうな笑顔でこっちをみてる城木くん。
「桜先輩にお礼してもらわなきゃなあ」
は??
「あ、おれ、コイツとお昼食べるから無理だわ」
指差す先には、あたし。さっきお昼を誘ってきた女子に向かって城木くんは言った。
は??え??うん??なに?
ますます、目がてんになる女子たち、そしてあたし、奈美、翔、ついでに城木くんの横のイケメン君も。