この空の下、君と、

「えええええええ!?いちねんせい!?」

思わず指をさして叫んでしまった。

「うるせえ。」


あたしはなんて間抜けなことをしていたんだろう。
後輩に敬語で話すなんて…

「あ!でも、とにかくお礼さして!」


「だから、いいって」


「でも…」




言いかけたあたしの言葉は最後まで言えなかった。

なぜなら…



_______チュッ



「ごちそーさん。これがお礼ってことで」

ニヤッと意地悪そうに笑った顔がだんだん離れていく。



「…は?」



状況が理解できなくてやっとの思いで絞り出した言葉はこれ。

そう言ってる間に彼はどこかへ歩いて行ってしまった。



えっと、ちょっとまって、え?

なにがあった?

確か、でも…っていったらだんだん彼の顔が近づいてきて…


キス…された?



「えええええええええええ!?」




やっと状況を飲み込み、ひとり大声をあげているのでした。
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