青空の下に、君が居る
第一章
「真冬ちゃんが何を考えているのか、私には分からないよ」
言われ慣れている言葉。今更、どうとも思わないし、悲しいはずも無い。
けれども、私にそう告げる友達は、悲しいのか何なのか、眉を下げて、困った様に笑っていた。
「ごめん」
私は意味も分からないまま謝る。何かをした覚えはない。けれど、そんな顔をするという事は、私が何かしてしまった。それしかありえないのだ。
唇をもう一度結んだその子は
「…だから、嫌いなの。真冬ちゃんは」
と、私から目を逸らした。
_____ずくり。胸にガラスの破片が刺さった様に痛んだ。
自分の事のはずなのに、自分の事は知っているつもりなのに。
広角が下がっていくのが分かった。