Phantom (ファントム) ~二人の陽人〜
ツイッターを覗き込んだ後、メンバー達は立ち尽くしたり、ドサッと椅子に座り込んだりして溜息をつく。
「何でこういうこと、軽々しくSNSに投稿するかな…。アッと言う間に拡散してるじゃないか…」
「明日、ライブ会場や事務所の前、マスコミが大騒ぎしてるな」
「もう既にこのスタジオの周りも包囲網になってるかもな」
「そこに書いてあったサングラス…多分アキのだ。
見たことある。ちょっと変わった感じだったから覚えてる」
青木が愕然とした様子で、ボソッと呟いた。
「僕も…見たことあります。
アキさん、いったいどこに…」
松下は、唇を震わせ項垂れた。